シャープは早い段階からタッチパネルに取り組んできた。ドコモの前モデル「SH906i」でもタッチパネルを採用していたが、必ずしも快適に使えるものではなかった。そこで冬商戦では「SH-03A」を投入し、タッチパネルの使い勝手をかなり向上させている。
画面をタッチすると、小さく振動が起きる。
フルブラウザ時は、画面を長押しするとズームバーが登場し、これで拡大・縮小する。ページのなかの「ここを見たい、リンクしたい」というときは、まずズームバーを出して、拡大して、クリックするという手順になるが、これはあまり直感的とはいえない。
画像閲覧時は、ワンセグ同様に左右にこすることで画像をめくれるが、一瞬モザイク状態で表示されてから、鮮明な画像になるというタイムラグがあるのが、気になるところだ。

●ドコモF-01A – タッチパメルを十分に考慮
タッチパネルを試して「使いやすい」と感じたのがドコモの「F-01A」(富士通製)だ。タッチパネルをしっかりと意識したメニュー表示になっているのが特徴だ。
フルブラウザ使用時も比較的スムーズに動く。タップによる拡大表示もできるが、サブメニューを呼び出してズームの表示比率を切り替えるほうが便利に使えた。
タッチ画面時はメール機能が使えない。受信メールの閲覧も非対応だ。ディスプレー部分が外に出ている時でも電話はそのまま着信できるが、メールは閲覧できない。
デジタルカメラに関しては、画面をファインダーとして見ている際、ピントを合わせたい部分をタッチするとそこにピントが合う。他社製品でも同じような機能を搭載していることが多いが、直感的にピントが合うのはかなり便利だ。ビデオの拡大縮小もタッチで行える。
タッチパネルを充分に考慮したモデルに仕上がっているといえるだろう。

●ドコモN-01A – 作り込みがまだ甘い?
タッチパネル時の画像の閲覧は、画像表示自体は速くて快適だ。しかし、拡大はズームボタンを押す必要があり、画像をめくる際も左右のアイコン表示部分をタッチするかたちとなる。操作する楽しさはあまりないのが残念なところだ。カメラ起動時も、画面をタッチするとその部分にピントが合うという機能は備えていない。
全体的に見ると、タッチ操作と横画面時の作り込みがまだ甘い気がした。

●ソフトバンク931SH – よくできており快適
タッチパネルだけで様々な操作ができるように配慮されているのがソフトバンクモバイルの「931SH」(シャープ製)だ。
3.8インチの大型ディスプレーを採用しただけでなく加速度センサーと連携しており、本体を横にすれば表示も横になる。ワンセグ使用時は、画面を上下にこすれば音量調整、左右にこすればチャンネル切り替え画面が表示される。画面を長押しするとタッチした部分が拡大表示となる。
カメラ起動時もタッチパネル部分にメニューが表示されるだけでなく、タッチした場所にピントが自動で合うようになっている。さらに画面を上下にこすればズーム、左右で露出の変更が行える。
メールの文章入力はフルタッチの状態でも行えるが、快適に使うにはかなりの慣れが必要だ。文章入力は本体をスライドさせ、テンキーを使った方がいいだろう。
フルブラウザ時は画面を長押しすると該当部分が拡大して表示される。拡大表示を見ながらリンク先を正確にタッチできるので、誤操作が少なくなる。撮影画像の閲覧も、指で画面をこすると次々とめくれるので、とても操作が楽しくなる。
931SHはメール作成以外はタッチでほとんどを操作でき、かなり快適でよくできたタッチパネルケータイに仕上がっている。

●サムスン930C OMNIA – 文字入力にやや不満
韓国サムスン電子の本格的なタッチパネルケータイが「930SC OMNIA」だ。海外版ではWindowsMobileだったが、日本版ではサムスンの独自プラットフォームが搭載されている。
実際に触ってみると、タッチパネルの反応は快適な部類に入る。
メール作成時、画面下にテンキーが表示されるので、親指でタッチして入力するスタイルとなる。押下すると本体が震える。ボタン一つ一つが小さいので、慣れるのには少し時間がかかりそうだ。
ちょっと不便に感じたのが文字種の切り替えだ。「漢字かな」からアルファベットや数字、絵文字に切り替えるには、画面上部にあるアイコンをタッチしなくてはならない。片手で持って入力している時、画面下部であれば親指が届くのだが、画面上部ともなると親指をかなり伸ばさないといけなくなる。親指の移動範囲が広くなってしまい、快適に入力できないのだ。
OMNIAにはタッチペンが付属しており、手書きでも文字入力ができる。ワンセグ時に画面をこすって音量やチャンネルを切り替えるといった直感的操作はできず、カメラ起動時にタッチしてピントを合わせる機能にも対応していない。

●ソフトバンク Touch Diamond – 楽しい端末だが反応速度はあと一歩
フルブラウザの拡大はホール部分をくるくる回す。直感的ではないが、タッチパネルを直接押すと誤操作がどうしても多くなりがちなので、使い勝手は良好だ。ただし、描画速度が遅いのが気になる。
カメラ起動時はタッチ画面上にメニューを表示するものの、シャッターはタッチパネルではなく決定ボタンで操作する。
OMNIA同様に、テンキーはなくフルタッチの機種となっている。そのため、メールの文章作成もかなりの慣れが必要だ。小さな画面に編集画面、予測変換の表示、テンキー画面を表示するので、それぞれが狭くなっていてやや不便だ。ただし、OMNIAなどと比べると本体幅が小さいので、文字種の切り替えなどは親指がきっちりと届く。
テンキーだけでなくキーボードも表示できるが、キー一つ一つがかなり小さいため、タッチペンが必要だ。
画像閲覧などは、指ではじくようなユーザーインターフェースを採用して楽しい。ただし、もうちょっと素早く反応してほしいと思うこともある。

●ソフトバンクiPhone – 直感的に使える配慮
タッチパネルの先駆けということもあり、直感的に使えるように配慮が行き届いている。フルブラウザの拡大縮小は2本の指を画面にあて、広げることで拡大、閉じることで縮小となる。
文字入力はテンキーもしくはQWERTYキーボードの切り替えができる。予測変換も充実しているが、快適に入力するにはかなりの慣れが必要である。フルブラウザの拡大縮小はスムーズで快適で、同様に画像のサムネイルや表示切り替えも俊敏に反応してくれる。
他のタッチパネルケータイを触ってみると、フルブラウザや画像の表示はまだまだ反応がいいとは言い難い。このあたりは、iPhoneのアドバンテージがあるといえそうだ。

931SHは確かに他のレビューでも評判が高かったです。最近、いろんな(PR)レビューでiPhoneを倒し(叩き)続けているTouch Diamondの評価はあまり高くはありませんでしたね。