本田くんの所属するサッカー日本代表がオーストリアでイングランド代表と対戦し、1-2で敗れました。
日本はここ最近のフォーメーションに変化を加え、4-1-2-3という形でイングランドに挑みます。中盤の底には阿部、その前に遠藤と長谷部、攻撃的なサイドに大久保と本田くん、そして、1トップに岡崎です。実際には両サイドの大久保と本田くんがかなり深いところまで相手に張り付くようなマークをしていたので4-1-4-1とも言えましたし、かなり守備意識が高い、というか、まずは全員で守ってからという展開に、イングランドのカペッロ監督が「日本は4-1-2-3と言っていたが実際は9-1」のような表現をしていました。相手のFKのシーンでは岡田監督が前線の岡崎にも戻る指示をしていたので、そのあたりも含めると10-0とも言えました。
これはある意味、弱者の戦い方とも言えますが、日本は世界に出ると常に格下なのですから決して間違った陣形ではなく、やっと自分の立場に気がついた戦い方とも言えそうです。そして、この新しいフォーメーションは一定の成功を収めることになります。
前半、守備の意識の高い日本は積極的にプレスをかけ、イングランドから再三ボールを奪います。特にアンカーの阿部が効いていました。ボールを奪ってからも選手間の距離がいい感じで、ワンタッチで、さらに少ないタッチでボールを回し、チャンスを演出します。
そして、前半7分、右CKからの低いボールを闘莉王が右足でゴールにたたき込み日本が先制します。先制後のリスタートでも日本は浮き足立たずに守り、イングランドにペースを握らせません。前半20分まではまさに完璧という内容です。前半の終盤になると日本のプレスが弱くなってきますが、それでも危なげなく1-0で試合を折り返します。しかし、残念なことはあれだけいいペースで試合を進めながらも2点目を奪えなかったことでしょう。ハーフタイムでカペッロ監督が対策を講じてくることは予想できたので、そこが試合の分かれ目になったとも言えそうです。
後半に入るとイングランドは一気に5人の選手を代えてきます。日本はいつもどおりハーフタイムでの選手交代はナシ。
日本はハーフタイムで多少の回復をしたようですが、やはり前半のプレスで体力を消耗したようで、後半開始早々こそ多少のプレスは効いていましたが、だんだんと前目でのプレスができなくなりました。それにより押し込まれる時間帯が増え、後半27分、右サイドからのセンタリングをクリアしようとしたトゥーリオのヘッドがそのまま日本ゴールに突き刺さります。そしてさrない後半38分、今度は左サイドからのクロスをクリアしようとした中沢のキックがまたしても日本ゴールに突き刺さるという驚きの展開となります。どちらもオウンゴールと判定されたので、皮肉なことに勝利したイングランドは無得点、敗北した日本が3得点という非常にめずらしい結果となりました。
結局、日本は1-2で敗れることになりましたが、先日の韓国戦に比べるとずいぶん見応えがあり、後半途中まではこのまま勝っちゃうかもという気さえしていました。それだけに今回の敗北はもったいなかったですね。おそらく本戦を見越してのことだと思いますが、岡田監督は6人までの交代が許される中で3枚しかカードを切らず、逆にカペッロは枠の中でしっかりと6枚のカードを切ってきました。岡田監督の気持ちはわかりますが、後半からイングランドには半数の5人がフレッシュな選手だったわけで、それを前半45分を走り抜いたメンバーで守るのは無理というものでしょう。ここはカペッロ監督のように勝ちにこだわってもよかったのではと思います。
それにしても日本の控えメンバーとも言えた、川島、阿部が本当によい仕事をしていましたね。個人的にはJで活躍していても日の目を見ていない選手たちをW杯を終わってからでもしっかりと再考察することも大事だと感じました。今回の試合を見る限りでは、正GKは川島、アンカーは阿部で確定ということでいいんじゃないでしょうか。
さて、それでは本田くんについてですが、守備では相手にべったりマークでかなりの効果を出していましたが、攻撃ではあまり目立った動きはありませんでしたね。いくつかのチャンスで起点にはなっていましたが、厳しい見方をするならば、一度、中盤でフリーになった場面でのミドルシュート、後半の森本への見事なピンポイントロングパス、この2つくらいしか見せ場がなかったと言えそうです。得意と形容されるFKは完全無回転ながらゴールの遙か上でした。あれを決めていたらヒーローだったのですけどね。FKといえば、イングランドのフリーキックをハンドで止めてしまいましたね。好意的に見えると、手を出してなければ壁を越えてゴールとなっていた気もしましたが、審判によっては一発レッドで退場もありえます。結果的に見ると川島がPKを止めて無得点にしのぐことができましたが、本田くんは壁に入らないほうがいいんじゃ、、という印象さえも受けました。
ちなみに本田くんのプレーは日本では評価が低かったようですが、海外では川島、トゥーリオ、本田くんの3人の評価が高かったようですね。1対1でボールを持って相手を抜きに行くプレーではノーチャンスでしたが、1対3でボールをキープするといったプレーではいい味を出していましたし、そいういったプレーが評価されたのかもしれません。というか、本田くんは昔から日本受けが悪くて海外受けがいいプレーですよね。
結局、試合はオランダ戦の焼き直しというか、体力のあるうちは競合相手にもプレッシングが通用するけど体力の切れた後半をどうしのぐかというところに戻ってきた気もしますが、それでも一定の評価ができる試合だったと思います。日本は自信を取り戻したと思うし、イングランドは勝った気がしないでしょうね。
次のコートジボワール戦が楽しみです。

ちなみに、後半9分のイングランドのFK シーンですが、いくつかの写真を見る限りではボールは枠に飛んでおり、別の角度から川島の立ち位置や反応を見る限りでは本田くんが手を出してないと入っていた可能性が高いように感じます。





こちらは別角度からボールが本田くんの手に当たる瞬間です。川島がこの段階ではまだ反応できていないように見えます。この弾道とスピードでさらに若干巻いているようにも見えるので、川島が仮にこのあとすぐに反応して横っ飛びをしても届かなかったかもしれません。
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