先日のセビージャ戦の余韻というか余波がやっと落ち着いてきた感がありますね。

さすがUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントだけに、試合が終わっていろいろなニュースやコメントが掲載されていました。
ピッチ上で激突した本田くんとゾコラがお互いを「すごい相手だった」と讃え合うコメントに、「あんなFKを蹴れるのは本田以外には世界で3人しかいない」というネチドのやたら高評価なコメントもあれば、逆に「(CSKAに負けるなんて)セビージャはどうしたんだろうね」といったドライなものや、「CLは見たけど、そっち(CSKA vs セビージャ)は見ていない。(今日は)天気が良かったし、ふらっと(俊輔の練習試合を見に)来た」という何とも形容しがたいコメントもありましたね。
セビージャを打ち破る原動力になった本田くんをスペイン各紙も高評価し、アス紙は3点(3点満点)、スポルト紙は8点(10点満点)、マルカ紙も3点(3点満点)というなかなか目にかかれないような点数が並びました。
他にも、森本が仲良しの本田に祝福の電話をしたというものや、長谷部が本田によく電話で話をするといった記事も表に出てきており、これまで口が災いして孤立しているような書かれ方をしていた本田くんのキャラが180度近く変わってきたように思います。こういう誤解というか良くない書かれ方が改善されてきたことは喜ばしいですが、今後は逆に日本のマスコミらしい行き過ぎを見せて、記者会見等に大勢で押しかけて「本田についてどう思いますか?」「本田のFKは〜」「本田は〜」「本田は〜」とルーニーやサー・ファーガソン監督、カカーやメッシといったビッグネームたちに自己中な質問をしそうでこわいです。で、よくわからないなりに「すごい選手ですね」なんてお茶を濁してくれたら翌日には「メッシが本田を認めた!!」「マンUが本田を獲得へ!!」なんて記事が掲載されて失笑を買うみたいな展開になったら最悪です。こんな展開がすごくスムーズに連想できてしまいました。
とまぁ、いろいろなニュースがありましたが、個人的に一番ひっかかったのは次の記事でした。
日本サッカー協会の犬飼会長がFIFAの組織委員会に出席し、その席でFIFAの理事たちとCSKA vs セビージャ戦をTV観戦し、犬飼会長が本田の活躍に「サプライズだ」と驚き、逆に他国の人たちに「本田はあれくらいやって当然だ」と返された
この記事を読んで行き着きたくないところに行き着いてしまったのですが、もしかして、日本のサッカーに携わってる人たちって見る目ないんですか?
サッカーに携わっている人という表現だと幅が広いですし多くの異論はあると思いますが、本田くんが1試合1試合成長していることを差し引いても、数ヶ月前に多くの「サッカー通」の日本人が、本田はダメ、ポジショニングが悪い、トラップがヘタ、運動量がない、俊輔と比較するのはレベルが違いすぎてかわいそう、自分勝手で周りを活かせない、本田・森本あたりを代表の中心にという議論もあるが笑わせる、所詮は2部MVP、1部に昇格したといっても所詮はオランダ、俊輔の控え、ごっつあんに疑惑のゴールばかり、という今でも目を覆いたくなるような低い評価をしており、とても見る目があったとは思えません。私のような素人が言ってるだけならいいですが、選手選考をするような立場の人に見る目がないとしたら、それはかなりの問題です。
逆に、海外でサッカーに携わっている人の場合、恩師となるとまぁまた別だとは思いますが、VVV時代の監督であるファン・ダイクは
みんな私をクレイジーだと言うかもしれないが、私は本田をオランダ最高のMFだと思っている
という発言を半年以上前にし、日本人による批判の中、私自身もその言葉に勇気づけられたのを憶えています。
もちろん、ファン・ダイク監督以外だけでなく、オランダ代表のアフェライと本田のどっちがリーグ最高のMFか?という議論が巻き起こるほどオランダでは評価されていたし、CSKAにしても、一度は断られながらも、それでも本田がほしいとオファーを継続していました。
話を戻すと、もし選手選考を行うような立場の人を含めて日本のサッカー通に見る目がないとしたら、今の代表でポジションを確立できていない選手ほど、可能性を秘めているということもありえるかもしれないですね。そんなことになるとまさにカオスという感じですが、森本はもちろん、Jで存在感がありながらも呼ばれない(私はあまりJを知らないのでニワカですが)前田や石川、小笠原といった選手をしばらく起用してみた方が、南アフリカW杯4強に近づけることになるのかもしれません。
何やらネガティブな話題になってしまったので最後にちょっと話題を変えると、リーガ・エスパニョーラのバレンシアが本田くんの獲得に乗り出しているというウワサがあるようですね。
もし、この夏に出て行くような話になれば、CSKAとしても獲得時の600万ユーロ+αにかなりの金額を乗せて固辞する姿勢を見せると思うので、仮に1500万ユーロ(約18億円)とかになったとすると、バレンシアが出せるような気がしないのですがどうでしょうね。
ちなみに、CSKA移籍の際に記事で書きましたが、私は以前にバレンシアに住んでいたことがあり、その時にホームでバレンシア vs CSKAのCLの試合を見たことがありました。それを思い返して、本田くんがCSKAに行くことに関して縁のようなものを感じたのですが、さらにバレンシアに行くことになると本当に感慨深いことになりそうです。モスクワはさすがにないかなと思ってますが、バレンシアだと気候もいいし旅行を兼ねて試合を見に行くのもいいかなという感じです。
バレンシアの他にもチェルシー、リヨン、フィオレンティーナも調査を継続中ということで、クラシッチ、アキンフェエフ目当てのスカウトの目が本田くんに向いてしまったというのも試合内容を見たら納得できます。1stレグ、2ndレグとMOMを獲得したことなどでフロックでないことは証明しましたが、あとはどれだけコンスタントに良いパフォーマンスを見せられるかというところですね。
個人的には、CSKAに愛着が湧いているのでそんなにすぐに出て行くのもどうかと思っていますが、元オランダ代表のフリットが語ったとおり、本田くんのフェアリーテイルというかシンデレラストーリーはまだまだ続いていきそうですね。
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