本田くんが所属するCSKAモスクワはロシアスーパーカップでルビン・カザンと対戦し、0-1で敗れました。

ロシアスーパーカップは2003シーズンから開始され、今回の試合を含めて8回目の開催となります。

CSKAは2004年、2006年、2007年、2009年とこれまで4回のスーパーカップ優勝を決めており、今回優勝を決めればカップを永久保持できることになっていたようです。

対するルビン・カザンは、2003年にプレミア昇格を決めた後、着々と力をつけて2008年、2009年とロシアプレミアリーグ2連覇を決め、今回のスーパーカップでは初優勝を狙っていました。

ちなみに、ロシアスーパーカップに勝つとそのシーズンはリーグ優勝ができないというジンクスがあり、ルビン・カザンの監督は「スーパーカップに負けてリーグ制覇できるなら負けてもいい」というようなことを試合前に話していました。

そして、CSKAにとってこの試合で最も大きな関心事とも言えるのが、エースであるザゴエフの復帰です。先日のセビージャ戦ではトップ下でフル出場した本田くんですが、ザゴエフが復帰したあとにどうなるのかは不透明でした。トップ下にザゴエフと2人で並ぶとか、ザゴエフの後ろのCMFとして縦の関係を構築するとか、はたまたザゴエフのサブとしてベンチスタートなどいろいろなウワサが出ていましたが、今回の試合ではザゴエフのコンディションが完璧ではなかったのか本田くんがトップ下で先発、ザゴエフがベンチという形で試合がスタートしました。

試合は両者譲らないスピーディな展開となりますが、前半34分にアクシデントがCSKAを襲います。DFイグナシェビッチからの少し浮いたバックパスを受けたGKアキンフェエフがボールをクリアしようとしたところミスキックとなり、ルビン・カザンのFWブハロフの足元への絶妙なプレゼントとなってしまいます。FWブハロフはそのボールをGKアキンフェエフの動きをしっかりと見ながら落ち着いて決め、ルビン・カザンが貴重な先制ゴールを奪います。CSKAにとっては不用意なミスからの非常に痛い失点となりました。CSKAはその後も足を休めずに攻め、後半には期待のザゴエフを投入しますが、ルビン・カザンの堅守を崩すことができず、0-1のまま試合終了となります。

CSKAによるミスによる1点とはいえ、ルビン・カザンは強いですね。攻撃力が特別にすごいとか特別なタレントがいるとかいうわけではないですが、点を取りに来るときはしっかりと攻め、リードした後はこれでもかというくらい堅くしっかりと守っていました。こういう1点差ゲームを勝ち切ることができるチームは、リーグ戦では特に強いと思います。今季もCSKAは苦労しそうな予感がします。

トップ下で先発出場した本田くんはというと、効果的なワンタッチプレーでチャンスを演出し、カウンターからDFに身体を寄せられなければ入っていたかもというミドルシュートも放ちました。また、決め切れなかったものの絶妙な飛び出しからGKと1対1となるチャンスもありました。あとは、ビックリしたのがFKを2本蹴ったことです。キッカーの多いCSKAではなかなか機会がないものと思っていたのですが、まさか2回も本田くんが蹴るとは。残念ながら2本ともキーパーに弾かれましたが、無回転のボールがしっかりと枠に飛んでいました。ただし、コースが甘かったこともあり、FKで直接ネットを揺らすような雰囲気ではありませんでした。とはいえ、さすがに無回転ということでキーパーもキャッチすることはできず、キーパーがボールを前に弾いていれば1点くらいは奪えていたかもしれません。しっかり上に弾いていたところは相手キーパーの好判断といったところでしょうか。

もうひとつビックリしたことは、後半途中にザゴエフがアップをし始めたので本田くんと交代かと思っていたのですが、実際にはママエフとの交代となり本田くんはそのままプレー続行となったことです。とはいえ、この最近の本田くんの存在感的に何となく下がらないような気もしていました。そして気になる新布陣はというと、ザゴエフがトップ下、本田くんはセンターハーフという縦の関係でした。ポジションを少し下げてからの本田くんは疲れが出てきたことも重なってか、中央で若干ボールの扱いに苦労をしていたようでした。また、これまでバイタルエリア近くでポストをしてそれがそのままチャンスにつながるといったプレーをしていたのですが、そのプレーを下がった位置でもそのまま求められているような感じとなり、本来はボールを集めるキーマンがザゴエフに交代するはずがポストの関係かそのまま本田くんがキーマンとなってしまい、前線とミッドフィールドが隔離されたような状態になっていました。これ自体は前線と中盤の間に分厚い壁を作ったルビン・カザンを褒めるべきなのか、単純にザゴエフの位置が高すぎたのか、もしくは、本田くんが下がりすぎたのか、実際のところは試合後のコメント等が出てこないとよくわかりません。

ザゴエフとの同時起用についてはまだまだ調整が必要に感じました。非常に攻撃的なオプションである以上、もっと相手を慌てさせる攻撃をしないとダメだと思います。ザゴエフもまだまだ100%ではないのだと思いますが、あまりゴール前での迫力もなかったし、前線と中盤が分断されていたこともありほとんど消えていたという印象です。ザゴエフと本田くんの関係をどうするのか、CSKAとしては早急にベストとなる解を見つけたいところです。

次戦は3月12日(日本時間では3月13日)のロシアプレミアリーグ開幕戦となります。その後に控える3月16日(日本時間では3月17日)UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント2ndレグ セビージャ戦に向けて勝ちたいですね。でもこのたりはキツキツで試合が入っているので、コンディションを整える意味でレギュラーの出場時間調整もしたいところです。早めに3点くらいとって後半休めるような展開になれば最高ですが、さすがにそこまで今のCSKAは強くないのですかね。2連敗してCLに望むのは避けたいところです。

ハイライト動画

こちらは本田くんにフィーチャーした動画です

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8 Responses
  1. ミツコン says:

    いつも楽しく拝見させて頂いてます。
    スーパーカップは残念でした。。
    試合の度に本田選手がチームの中心となっているように思えます。
    実際FKも蹴らせてもらっているようですし。
    (無回転FKのシーンはGKリジコフの反応がナンダコリャーな・・・。)
    ロシアリーグは近年CSKAやルビン以外にも古豪のスパルタクやロコモティフ、新興勢力のゼニトなど東欧屈指のレベルの高いリーグです。うちのBlogでも近いうちに特集組めればと思います。

  2. ミツコン says:

    よろしくお願いいたします。

  3. sakura says:

    ミツコンさん、おはようございます。はじめましてですね。

    ルビン・カザン戦における本田くんの評価は悪くないようで、あるサイトではCSKA側で唯一の次第点である6.0が付いていました。勝利したルビン・カザン側の最高点が6.5だったことからも、決して悪い点ではないと判断できます。

    欧州メディアの考えのとおりコパ・デル・ソルを公式戦と数えないならば、本田くんのCSKAでの公式戦は2試合目となります。トップ下でゲームメイクをするという意味ではそれなりの評価を得ていますが、公式戦でまだノーゴール、ノーアシストとなっているため、チームの勝利に加えて自らの結果もほしいところですね。シルバーメダルを獲得した本田くんの悔しそうな表情が印象的でした。

    それにしても、本田くんの試合が地上波でも流れるようになってきましたね。

  4. matasaburo says:

     こんにちは、sakuraさん。
     ロシアスーパーカップ、ルビン・カザン戦は惜しかった、と言うよりも、セビージャ戦に引き続き、CSKAの守備がいまいち安定していない印象を強く持ちました。焦りすぎというかバタバタしすぎというか、もうちょっと落ち着かないですかね。
     本田もいくつかのチャンスをものにして欲しかったです。
     後半、ザコエフが投入されて、交代させられなかったのは良かったけど前には敵も味方もいて、スペースが無くてやりにくそうでした。
     今シーズン、CSKAが強くなるか、本田が活躍できるかはその辺の噛み合わせに懸かっていると思います。開幕戦までに改善を期待したいですね。

     あと、UCL絡みだと、セビージャがレアル戦で2-3でロスタイムに大逆転を喰らいましたね。
     もう理屈じゃなくてスタープレイヤーたちの、ゴールへの、勝利への執着が凄まじかったです。あそこまで来ると、テクニックやら戦術やらフィジカルよりも、とにかく負けず嫌いの強いメンタリティに圧倒されます。
     開幕戦とUCLのアウェー戦は、今後に影響する大きな意味のある2戦なので、とにかく内容よりも結果を願いたいですね。
     本田には力でねじ伏せるぐらいの気持ちでゴールを奪って欲しいです。

     余談ですが、Jリーグも開幕して、我が名古屋グランパスはガンバ大阪に2-1で勝利して天皇杯の雪辱を果たしました。
     大分から移籍した金崎夢生が右サイドでガンガン勝負をして、泥臭く食い下がったところで遠藤からボールを奪って決勝点に繋げました
     横浜Fマリノスからロスタイムで決勝点を奪うドリブルを見せたFC東京の石川直宏もそうだけど、やっぱりサイドはスピードがあって仕掛けるウィンガーがいいですね。
     Jリーグから海外のリーグを見ると、スピード感が全然違うので、そう思うかもしれませんが。

  5. mimi says:

    sakuraさん、皆さんこんにちは。本田くんはまたも存在感ありましたが、ゴールがなく残念。でも、フリーキック2本も蹴らせてもらえて嬉しくなりました。相手GKが壁右から覗き見(?)のように本田くんを伺っている様子や、やっとこさはじいたけど何やらチームメイトにびっくらこいた事を訴える様子がおかしく笑ってしまいました。ちょっと弱気で、恐妻を持つ役をやっているこんな俳優がいたなー。(関係ないですね)

    本当にザゴエフの復帰後はどうなるのでしょうか。本田くんのこの調子ではベンチに下げるのはもったいないですが、相手はエースですからね。ボランチもなんだか残念だな。でも、でも、試合に出続ける事が先ず大事ですものね。
    次はゴールを期待します!

  6. sakura says:

    matasaburoさん、mimiさん、こんにちは。

    Jリーグの今シーズンはなかなか熱そうですね。小野、稲本、俊輔の復帰に加えて、鹿島の4連覇への挑戦、リーグ制覇のためにチーム強化に力をいれた名古屋、ひさしぶりにJ1に復帰した湘南(先日のWe’ll be backの試合を見てきました)など、見どころがたくさんありそうですね。Jリーグを見ていない私も、今シーズンはおもしろいかもと感じています。

    CSKAはこれからしばらく試合が続いて大変ですが、見る方としては楽しみが多くていいですね。まずは、開幕戦に出場して勝利したいですね。

  7. Galcia says:

    sakuraさん、皆さんこんにちは。
    たしかにザゴエフ復帰後は気になりますね。
    個人的には本田ボランチはイヤですね。5~6年CSKAモスクワに骨を埋めるつもりならありですが、
    短期間でステップアップしたいなら、よりアピールしやすいトップ下がベストです。
    もちろんそんなことは本田が一番よくわかってると思いますが。

    今の本田のパフォーマンスを考えるとベンチはないと思います。プレーのクオリティもそうですが、
    あのブレ玉FKは監督としてもなんとか使いたいでしょうし。
    ザゴエフのトップ下が濃厚なら、本田の1トップFWもありかなと思います。ボランチよりもマシかなと。

    最近、あきらかに本田に対する扱い、日本のマスコミの風向きが変わったように感じます。
    いまはW杯本大会にむけて日本の顔をどちらにすべきか迷ってるようにみえます。

  8. sakura says:

    Galciaさん、こんにちは。

    新しい記事で書きましたが、本田くん自身、チームの勝利という結果が必要なことは十分に理解しているようです。ここ2試合の評価を考えると次戦のロシアプレミアリーグ開幕戦にトップ下で先発する可能性は十分にあると思います。

    しかし、そこでもチームが勝利できず本田くんもゴールやアシストを残せなかった場合、たとえ監督の評価が揺るぎなかったとしても、ザゴエフのトップ下での先発起用が現実味を帯びてくると感じています。

    本田くんの1トップはおもしろそうではありますが、オランダでもロシアでもMFとして評価されているため、下がりの中盤で起用される可能性の方がかなり高いと思います。むしろ、トップ下の本田くんに1トップのザゴエフという組み合わせの方が有り得そうな気がしています。

    ボランチは確かに私も気になる点はありますが、しっかりこなせるようになればプレーの幅は広がると思います。それに、CSKAのトップ下で確固たる成績を残しているならこだわりを見せてもいいですが、今はどんなポジションでも試合が出ることが何より大事だと思います。その上で、それがトップ下となると最高ですね。

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