iPhoneで使用できるメールアドレスはたくさんありますが、ソフトバンクモバイルが公式アドレスとして提供しているものはi.softbank.jpとsoftbank.ne.jpの2つです。この2つは他の携帯キャリアから「携帯メールアドレス」として扱われるため、携帯同士のやり取りとして非常に使い勝手が良いです。

iPhone.Mac.E-420.E-P1_0190.png

両者を比較した場合、次のような長所と短所があります。

■ xxxxx@i.softbank.jp [Eメール(i)]

  • 長所
    • Mac/PCでも送受信が可能
  • 短所
    • メールアプリで受信しないと届かない (到着通知はあり)

■ xxxxx@softbank.ne.jp [MMS]

  • 長所
    • iPhoneに自動的に届く
  • 短所
    • 強制的に届くのでパケット節約ができない

少し細かく補足すると、i.softbank.jpの短所についてはメールアプリを常駐(フェッチで定期受信)させることで対処可能なのですが、iPhone 3Gで多彩なアプリを満喫しようとするとメールアプリの常駐というのはメモリ的に厳しいというのが実際のところです。また、フェッチによる定期受信の間隔を狭くすればするほどメールチェックが頻繁に行えますが、そうなるとバッテリーも余分に消費してしまいます。

私はiPhoneの初期組ということもあり最初から提供されていたi.softbank.jpを使用しています。途中、「受信」という手間の不要なsoftbank.ne.jpへの乗り換えも考えたのですが、パケットを節約したい場合にどうしようもなくなること(周りに今月はメールしないで、とも言えないし)と、やはり何よりMacで送受信ができる便利さを捨てることができず、今にいたっています。

IMG_0257.PNG

ただ、メール到着通知を見て「了解」をタップしたもののメール自体の受信をし忘れることもしばしばあり、何か良い方法はないかなぁと考えていました。そんなときに思い出したのが、iPhoneアプリであるProwlとRubyスクリプトであるIMAProwlの組み合わせでした。

この組み合わせで何ができるかというと、i.softbank.jpに届いたメールをSMS/MMSのように「到着時に」iPhoneにPUSH表示させることができます。また、今月はパケットを節約したいという時にはPUSH通知を一時的に止めることも可能です。

Prowl環境作成のために必要なものは次のとおりです。

  • Prowlアプリ
  • Prowl API Key (ユーザ登録で取得)
  • IMAProwlスクリプト
  • Rubyが動作するコンピュータ (常時電源ON)

まずは、Prowlのページでアカウント登録を行い、ログインしたあとにSettingsタブからAPI Keyの作成を行います。API Keyの作成はGenerate API Keyボタンを押すだけでOKです。

iPhone.Mac.E-420.E-P1_0183.png

次に、Prowlアプリを購入&起動して先ほど登録したアカウントでログインします。iPhoneで最低限しないといけないことはこれだけです。

最後に肝心のRubyスクリプト設定を行います。IMAProwlの作者のページからスクリプトをダウンロードします。現時点での最新版は1.2.1のようですが、私の環境では動作しなかったため、1.1.2を使用しています。

ダウンロードしたスクリプトをRubyが動作するコンピュータ上で展開し、スクリプトの中に含まれるconfig.ymlを編集します。

iPhone.Mac.E-420.E-P1_0184.png

変更箇所は4つです。APIKeyに先ほどProwlのページで作成したAPI Keyを貼り付け、UserとPassにi.softbank.jpのアカウントとパスワードを設定します。あとは、最後のEnableという値をfalse(デフォルト)からtrueに変更します。

なお、スクリプトの実行にはRuby 1.9以上が必要になります。環境によってはRuby 1.8がRubyとして、そして、Ruby 1.9がRuby1.9として入っている場合があります。私の環境ではまさにそれだったため、スクリプト(imaprowl.rb)の先頭を

#!/usr/bin/ruby

から

#!/usr/bin/ruby1.9

と書き換えて対処しました。

また、スクリプトの実行にはRuby SSLのライブラリ等も必要となっており、環境によっては入っていない場合もあります。apt-getが使用できるUbuntu Linuxの場合、次のコマンドを実行することでRuby1.9とその他必要なライブラリもパパッとインストールできます。

sudo -s apt-get install ruby1.9 libopenssl-ruby1.9 libruby1.9

ここまでくるとあとはスクリプトを実行するのみです。

./imaprowl.rb

iPhone.Mac.E-420.E-P1_0185.png

特別なエラーさえ出なければこれで全てOKです。あとは、xxxxx@i.softbank.jp宛にメールが届くとiPhoneにPUSH通知されるようになります。

IMG_0262.PNG

i.softbank.jpでPUSH通知が実現できるとまさに良いとこ取りといった感じで、非常にイイ状態になりました。

IMG_0260.PNG

しばらく使ってみて問題がないようであれば、MySoftbankのページから「新着メールお知らせ設定」を「送信しない」に変更することで、メール到着時の通知をProwlのPUSH通知のみにすることができます。

あとは先ほどのスクリプトを”Rubyが動作するコンピュータ”の起動時に自動的に実行されるようにしておけば完璧です。

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